土壁を知る

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土壁のもついい面と悪い面は?

人にも自然にも優しい

人にも自然にも優しい・・・
日本で生活する全ての人は四季を感じ、楽しみながら日々を過ごされていることでしょう。
なかでも、生活の重要な時間を費やす住まいも季節に応じて自然と共存するのが理想です。
日本古来からある土壁は材料すべてが自然からできており、夏は涼しく、冬は暖かいと言われ、呼吸する壁として親しまれてきました。

ところが、土壁の良いところはそれだけではありません。
一般的に言われている「蓄熱作用」や「調湿作用」に加えて「防火作用」、「防音作用」にも優れています。
また、漆喰などと同様に自然素材のため現代大きな問題とされている「環境にも優しい」ということも大きな特徴です。

ただ、土壁の施工は簡単ではなく、無数の竹を組み合わせその上に4層から5層の土を
上塗りします。

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土壁の基本的な材料

  • 土壁

    土壁

    基本的な材料は土と水。
    それに藁スサ、砂、糊などを加える。
    下塗りと中塗り、上塗りではそれぞれ材料の配合を変える。
    上塗りには色土と呼ばれ、採取される地域により色合いに特徴がある。

  • 漆喰

    漆喰

    基本的な材料は消石灰と水。
    それに藁スサ、砂、糊などを加える。
    特徴は土壁と比べて硬くと防水性に富む。
    色は白や墨を加えたものや顔料を加えたものもある。

     

  • 土

    粘土分を多く含むもの。
    水と合せると粘りが出て、乾燥すると固まる性質がある。

     

  • 消石灰

    消石灰

    石灰石、貝殻などを高温で焼いたものに水分を加え消化させたもの。
    水と合せて塗ると二酸化炭素に反応し硬くなるのが特徴。

     

  • 砂

    下塗りから上塗りまで粒の大きさは異なる。
    ひび割れ防止として用いられる。

     

  • 藁スサ

    藁スサ

    稲の藁を乾燥させ短く切ったもの。
    「つなぎ」として用いられ、土の収縮を緩やかにすることでひび割れ防止する。
    下塗りから上塗りまでに用いられるが上にいくほど細かいものになる。

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どういう方におすすめなのか?

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土壁ができるまでの工程

えつり師がかいた竹小舞に左官職人の手によって丹念に4層から5層の土が塗り上げられます。
養生期間を充分にとること、丁寧さを最重要視し工期は6ヶ月~8ヶ月を要します。

  • STEP.1 竹で小舞下地を組む
  • STEP.2 荒壁塗
  • STEP.3 中塗り1
  • STEP4. 中塗り2
  • STEP.5 仕上げ塗り
竹小舞
えつり職人が、柱、梁など構造材の間に縦横の間渡し材を穴入れし、棕櫚縄を使い掻いていく。
荒壁土
粘性の高い砂混じりの粘土。藁を混ぜ、相当期間ねかせることで繊維質となり、強い材料となる。
中塗り
下塗りと上塗りとを強く結びつける目的で塗られる層。基本的に荒壁土と同質で、砂、消石灰などで調整する。
仕上げ塗(漆喰壁)
消石灰、糊、?を混ぜて水で練り合わせた日本独特の左官材料。空気に触れて乾燥することで硬化し、炭酸石灰となる。耐水性があるため内・外部の壁に塗ることができる。

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